個人開発者ののすけ(@nosuke926)です。
アプリをストアに公開する前に、そのアプリはレビュアーによって審査されます。
アプリの審査を経て、アプリストア(AppStoreやGoogle Playなど)に公開されます。
また、アプリのアップデート時にも毎回レビュアーによる審査があり、審査に合格することでアプリストアに公開されます。
アプリのリジェクト(審査の結果却下されること)はアプリ開発者であれば誰しも経験するでしょう。
私も、30個近くのアプリを個人でリリースしてきた中でリジェクト(却下)されたことが何度もあります。
様々な理由でアプリはリジェクトされますが、この記事ではリジェクトの理由の詳細について解説するのではなく、もっと本質的なことについて話します。
アプリのリジェクトはあなたが思っているよりも恐ろしいです。
なぜかというとアプリのリジェクト後の対応を誤ると、
・アプリを一生アップデートできない
・開発アカウントをバンされる
可能性があるためです。
それでは結論から話します。
アプリをリジェクトされた時に考えるべきたった一つのこと【結論】「反論」しない
アプリをリジェクトされた時に考えるべきたった一つのこと、それは「反論しない」ということです。
どんなにレビュアーに非があると感じても、怒って反論しないでください。
そしてレビュアーとのやりとりで余計なことを言わないでください。
レビュアーと対立して良いことは一つもありません。
なぜなら力関係の上では、開発者よりもレビュアーが明らかに強いからです。
審査の工程や内部情報は一切外部に公開されていない上に、レビュアーの気持ち一つでアプリを拒否することも可能です。
また、レビュアーと対立すると明らかにアプリの審査が厳しくなります(経験者ならこの気持ちわかるはず)
相手も(一応)人間なので、「こいつ面倒だな」と思われると以下のような対応をされることもあります。
・メッセージのやり取り、内容が雑になる
・アプリのステータス(Waiting for Review、In Review等)が切り替わるのが異常に遅くなる
・これまでアプリ審査時に指摘されていなかった箇所を指摘してリジェクトされる
こうなるとアプリの公開が遅れます。
最悪アプリが却下され続けて公開されないことにもなりかねません。
なので、レビュアーに伝えたいことがある場合、反論するのではなく、「説明」するようにしましょう。
レビュアー側に非がないことを明らかにした上で、伝えたいことを伝えましょう。
Appleレビュアー「このボタンがAppleのデザインガイドラインに則ってない!リジェクトです」
良くない返信: 「数年間このデザインで審査通ってます。具体的にどう問題なのか説明してください。このアプリも、あのアプリも同じデザインで審査通ってますよね?」
良い返信: 「レビューありがとう。修正したので再度レビューお願いします」
黙って修正。余計なことを言わない
レビュアーガチャは確かに存在する
レビュアーガチャとは、アプリを審査する人によってアプリの審査基準にばらつきが存在することです。
例えば、前回提出したアプリはすぐに審査が通りストアに公開できたのに、今回のアプリはなかなか審査に通らずリジェクトされまくる…みたいなことが割と普通にあります。
このレビュアーガチャが起こる最大の原因は、アプリの審査を自動化しておらず人力で行っているからです。
特にAppleはいまだに人力で一つ一つのアプリを審査しています。
(そのうちAIの発展でアプリ審査を自動化するかもしれませんが、可能性は低そう…)
レビュアーガチャに外れた場合(審査が異常に厳しい場合)は、運命を受け入れておとなしく対応するのが吉です。
レビュアーも膨大な数のアプリを毎日審査しているので、少しでもアプリの操作やデザインで理解できないことがあると、その時点でアプリの審査をやめてアプリをリジェクトします。
※アプリを積極的に理解しようという意識は微塵もないと考えておきましょう
なので、アプリをリジェクトされた場合は「理不尽にリジェクトされた…」とマイナスに捉えるのではなく、「ユーザーにとって使いづらい箇所が見つけられた」とプラスに捉えたほうが精神衛生上いいですね。
自分のアプリの命運はレビュアーが握っていると心得る
アプリはストアに公開されなければインストールされません。
Webサービスと違って、アプリストアのプラットフォーム上で商売しなければいけないところがモバイルアプリ開発の辛いところです(その分良い点もありますが)
アプリがリジェクトされた際は、反論するのではなく一旦冷静になり、対応を考えましょう。
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