個人アプリ開発者の、のすけ(@nosuke926)です。
今回は個人開発アプリの収益を今すぐ高めるためのマネタイズ施策についてお話しします。
個人開発する目的は人それぞれだと思います。
- 自分の技術力を高めるため
- 転職のポートフォリオにするため
- 副業として収益を得るため
もし、あなたの個人開発してるプロダクトの目的が「自分の技術を高めたいだけ」「転職のポートフォリオにしたいだけ」であれば、この記事は役に立たないかもしれません。
私はサイドビジネスとして個人開発しているため、新規アプリのアイデアを形にする際は必ずマネタイズの方法も同時に考えています。
この記事が、私と同じように自分のプロダクトで少しでも収益を増やしていきたいと考えている人に参考になれば嬉しいです。
まずは無難にバナー広告を入れることから
もしあなたがバナー広告を入れていない場合、今すぐ実装しましょう。
バナー広告を入れておくだけで0→1は達成できますよね。
エンジニアやデザイナーは、広告をアプリに導入することで画面が美しくなくなることを嫌う人も多いです。
しかし、マネタイズを第一に考えるのであればとりあえず入れておきましょう。
バナー広告を入れる位置は画面の一番下、もしくはボトムナビゲーションを実装している場合はボトムナビゲーションの上に入れましょう。
また後からお話ししますが、バナー広告を実装しておくことで有料機能の一つに「広告の削除」を追加することができるので、アプリ内課金への導線がスムーズになります。
最終的にアプリ内課金を導入するために、できるだけ早くバナー広告を実装しておくことをお勧めします。
今ある機能を「制限」することで有料機能を作る
収益を増やすためにはアプリ内課金は必須です。
広告のみでマネタイズする場合は何万人ものユーザーを集める必要がありますが、アプリ内課金であればたとえユーザーが少なくても大きく収益を増やすことができます。
しかし、「自分のアプリにどんな有料機能を追加すればいいのかわからない。。」と悩む人も多いと思います。
そのように悩んでしまう人におすすめなのは「機能を追加するのではなく、減らす」という思考です。
今提供している機能を制限することで、有料機能を作り出します。
こうすることで、新機能の実装に時間をかけずに有料機能を提供することが可能です。
例)記録系のアプリの場合
- 記録数に制限をかける(記録できる総数・1日の登録数に制限)
- プッシュ通知を有料にする
- 画像登録を有料にする
- 広告非表示にする
仮に他のアプリが無料で提供している機能であっても気にする必要はありません。
まずは時間をかけずにアプリ内課金の提供を始めて、少しずつ新機能を追加していきましょう。
アプリ内課金を実装する
バナー広告を実装して、有料機能を考えたら実際にアプリ内課金を導入します。
技術的な話はここではしませんが、アプリ内課金を売るために最初に意識すべき重要な点は二つです。
専用のアプリ内課金購入ページを作る
アプリ内にアプリ内課金を販売するための専用ページを作成します。
個人で開発しているアプリの中には、わざわざ専用ページを作成せず購入ボタンのみを設置しているものもありますが、別に専用ページも作成した方がよいです。
別の専用ページを用意することで、
- このアプリに課金することで、どんな素晴らしい機能が使えるようになるのか
- ユーザーにどのようなメリットがあるのか
をわかりやすく説明することができるからです。
また、専用ページを用意した方がアプリ内課金の料金について説明しやすいです。
企業が提供しているアプリはほとんど専用ページが用意されていますよね。
例えば、料理のレシピ動画アプリ「クラシル」のアプリ内課金ページをみてみます。
めちゃくちゃ長いです。WebのLPみたいですね。
- 2ヶ月無料の提示
- いつでも解約できる旨を説明して安心感を生み出す
- 利用者の喜びの声
- 無料版とプレミアム機能(有料版)の比較表
- 最後に購入を迷っている人の疑問を解消(よくある質問)
と、てんこ盛りの内容です。
「クラシル」はアプリ内の課金ページとしてはかなり長い方ですが、これくらいの熱意でアピールすべきです。
専用ページを作るのは手間ではありますが、大きく収益に影響するので作っておきましょう。
ページのデザインに関しては、最近話題のアプリを複数ダウンロードしてUIを確認するのがおすすめです。
また、課金画面のUIをまとめている以下noteの記事でざっと概要を把握するのもいいです。
私はページのデザインについては、複数のアプリの課金ページを参考にしつつ作っています。
アプリ内課金の存在をアピールする
アプリ内課金を作っただけでは、ユーザーは課金できることはわかりません。
設定ページにひっそりと設置していても誰も気づきません。
アプリ内課金ができることを積極的にアピールしていきましょう。
具体的には、
- バナー広告の近くにバツボタンを設置する
- プッシュ通知でお知らせする
- 課金しないと使えない機能であっても、通常の操作画面に何食わぬ顔で置いておく
などです。
そこまですることで、ようやくユーザーはアプリ内課金の存在に気づけます。
再び「クラシル」をみてみます。
このように目につきやすい位置で、堂々とアプリ内課金をアピールしていますね。
アプリ内課金はもっとユーザーが増えてからでもいいのでは?という考えに対して
「そんなに早くからアプリ内課金を導入しなくてよくない?」という考えの開発者もいると思います。ユーザーが増えてからでいいのでは?と。
しかし、私は早めに導入するべきだと考えています。
理由は簡単で、アプリ内課金の売り上げは開発のモチベーションに直結するからです。
仮にユーザーが少ない場合でも、少しでもアプリ内課金の売り上げが存在するだけでモチベーションは大きく変わります。
そのモチベーションが日々のアプリをアップデートするやる気に直結します。
いつユーザーが増えるともわからないアプリを一人で黙々と開発する…これが個人開発です。
正直何かしらのモチベーションが無ければ続けることは難しいです。
有名なエンジニアや、すでに複数のアプリをヒットさせて認知されているアプリ開発者ならアプリをリリースして1年〜数年じっくりとアプリを育てる余裕もあるかもしれません。
しかし、無名の個人開発者にはユーザーが増えるまでなんの見返りもなくアプリを育て続ける気力はない訳です。
そこで、
少しでも収益が発生している=ユーザーがお金を払うほど価値を感じている
という事実が大きなモチベーションになります。
誤解を恐れずに言うと、「個人開発」は目先の利益を追い続けることが大事です。
目先の利益が無名の個人開発者の開発を継続するモチベーションになります。
まとめると、
- とりあえずバナー広告を出しておく
- 提供している機能を制限して有料機能を作る
- 早めにアプリ内課金を実装する
- 少しずつアプリ内課金で収益を発生させて、継続的な開発のモチベーションを保っていく
という流れですね。
上記の流れを意識して、アプリからの収益を高めていきましょう。
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